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2018-12

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命日の花

今年も命日に花が贈られた
姉の命日に、私も父も母も知らない人から・・
もう何年になるのだろう・・・
もう二十数年前のこと
20代の姉が家の前で、車の中の男性と言い合っていた
私の姿に気づき姉にせかされ発進した車
テールライトが悲しく光っていた
その後、姉に夜のドライブに誘われた
田舎の牧場のある山道
小さな町の全貌が見えるというだけ・・・
ぽつり、ぽつり話し出す
遠くに話しかけるような口調
「姉ちゃんね・・・好きな人がいたんだ・・・
 姉ちゃんは子供が大好きで
 保母さんになったんだ
 姉ちゃんの夢は子供を生むこと
 その子を育てること
 だから保母さんになったんだ
 あんたみたいに頭良くなかったし
 家にピアノもオルガンもなかったけど
 頑張ってさ・・泳げなかったけど・・・・
 でもね、保母さんにはなれたけど
 姉ちゃん子供生めないんだ
 姉ちゃん死んでもいいから
 好きな人の子供生みたいんだけど
 駄目なんだ
 だから別れたよ・・・・
 その人の子供生んで、育てたかったんだけど・・・
 駄目だった・・・・姉ちゃん駄目だった・・・」
 6歳年上の姉が語る言葉が毎年命日に思い出される

姉の病気は若年性糖尿病から初め、ミトコンドリア心筋症
そして脳萎縮・・・
憧れていた手紙の流れる文字がギザギザになり
言葉の数が減った
言葉が少なくなった
耳がまるきり聞こえなくなった
人口内耳を埋め込んだ・・・祖母の声を聞くために
最後は目が見えなくなり
音が聞こえない世界に
2週間一人で小用も我慢し続け逝ってしまった

 思い出すのは
 生きる薬だといいながら
 父の作った野菜をほおばる姉の苦笑い
 運動代わりに風呂に入る姉の赤い頬
 私の娘達に絵本を渡す姉のやさしい目線

 最後に私の手を払いのけた姉の意志

今年の盆も優しい香の中通り過ぎてゆく
このことを、話すべきか思案する夜が続く

来年も花が届くだろう・・・
母に電話した「俺が伝えるよ」
もう伝えなきゃ・・・
姉さんの思いを
彼に伝えて
「ありがとう」って言わなきゃ
彼が歩き出せない・・・



 
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コメント

こんばんは。
読みながら、涙が滲んできました。
家族が亡くなる哀しみ・・・私は両親ともいないので。
母親の死を身近でみてきたので・・・
やすべいさんの抱える哀しみ・寂しさわかります。
亡くなったお姉様の命日に届けられる花束。
そうですね。お姉様の気持ちを伝えた方がいいのかもしれません。
聞いてから、彼が判断することでしょう。
お姉様もそれを望んでいるかもしれませんね。

お盆には、亡くなった人を鮮明に思い出しますね。
日ごろも何気なくふと、思い出すこともありますが。。。
忘れないことが供養だと思います。

きょうさんへ
いつも思い出してしまう
生きているうちに
色々してやれたはずなのに・・
後悔ばかりを思い出します

30年の時を越え
多分一度も逢うことも
電話で話すこともなかっただろう
彼が知ったのは新聞の広告欄なのだろうか
関係業者間の連絡網なのだろうか・・
色んな事を聞いてみたいし
姉の事を教えたい・・・
そんな気持ちが毎年強くなっていく


何か書かなくては・・・
と、思いながら
言葉がみつかりません。

随分時間は過ぎましたが
いまさらですが
お姉さまのご冥福をお祈り申し上げます。

みずかさんへ
コメントしづらい内容なのに
言葉をかけていただけて
ありがとうございます
とても嬉しいです

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